充填断熱や外張り断熱といったように、住まいを断熱していく方法は大きく2つに分けることができます。今回は、充填断熱や外張り断熱といった断熱工法を選ぶ前に知っておきたい基礎知識について紹介していきたいと思います。 充填断熱もしくは外張断熱と付加断熱を併用する場合のそれぞれの工法における、各部位の熱橋面積比率について説明します。 解説 充填断熱や外張断熱だけでは十分な断熱性能が得られない場合に、構造材の外側や室内側に断熱材を付加することがあります。 断熱工法は単純に充填断熱と外張り断熱の2種類だけに分けられません。部位によって充填断熱と外張り断熱を使い分けたり、組合わせたりして、色々なパターンがあり、特徴も違ってきます。 外張り断熱工法(外断熱工法)が柱の外側で家全体を断熱材ですっぽりくるんでしまうのに比べて、充填断熱工法では、柱と柱の間に断熱材を充填するので、施工上隙間が残りやすく、断熱性の低い柱が熱橋(熱の逃げ道)として残ってしまいます。 まず、一般的に家の断熱構法には、大きく分けて2種類のタイプが存在しております。 「外張り断熱」 「充填断熱」 この2つですね 外張り断熱と充填断熱の参考図 外張り断熱と充填断熱、家の断熱構造はこの2種類が一般的. ※ 充填断熱工法と外張り断熱工法は、断熱材の「種類」と「厚み」で大きく性能が左右される事。 特に「厚み」 ※ 充填断熱工法で厚み50mmは、どんな断熱材を使っても全体性能がかなり悪いこと。 外断熱の場合は、外部に張る断熱材の厚みに制限があるため、高断熱をはかる場合は、充填断熱と併用したり、あるいは外壁は外断熱、屋根は天井面に断熱材を敷くなどと行った充填断熱と外断熱を併用した方法も多く用いられています。 外断熱工法(外張り断熱工法)にかかるイニシャルコストが通常の内断熱工法(充填断熱工法)よりも高くなることは間違いありません。 外断熱工法がなぜ内断熱工法に比べてコスト高になるかといえば、材料費が高いことと、施工期間が長いことがその要因です。